EPOS B20 配信マイクとVoicemodの最適な設定方法を紹介。
スタジオ放送レベルの高音質を実現できるUSB接続マイクとVoicemodの各種設定を徹底解説。
EPOS B20配信マイクはEPOSから発売されている4つの指向性パターンから選べるストリーミング用のマイクです。あらゆる録音状況に合わせて、ユーザーの音声を最適化することで鮮明な音声を実現できる優れものです。こちらの記事では EPOS B20 配信マイクとVoicemodの最適な設定方法をVoicemodパートナークリエイターのTwitchストリーマーのキムラ(ki_mu_ra_g)さんに紹介してもらいます。
EPOS B20 配信マイクは、スタジオ放送レベル(サンプルレート48KHz、ビットレート24bit)の高音質を実現できるUSB接続マイクとして、多くのストリーマーの方に愛用されているオーディオ製品のひとつです。
単一指向性、ステレオ、双指向性、無指向性の 4 つの指向性パターンが選べ、本体についたオーディオ制御ノブ・スイッチ類で配信中でも手元で操作が簡単にできます。さらに「EPOS Gaming Suite」という専用ソフトウェアでノイズゲートやEQなど、使用環境やお好みに合わせた更に細かい設定も可能となっています。どの設定が自分の環境に適しているか、Voicemodと一緒に組み合わせた一例をご紹介させていただきます。
EPOS B20 配信マイクは専用のスタンドが付属されているため、デスクに直置きで使用することも可能です。ただし、音の精度とノイズの軽減にこだわるので、ぜひマイクアームを導入しましょう。
「こちら、マイクアームでマイクを浮かせてみた様子です。目の前にかっこいい金属が浮かんでいると自然とテンションも上がってきます!マイクを浮かせることでタイピング時の振動を拾いにくく、かつ口元に持ってくることでゲインを抑え、さらにノイズを少なくすることができるのでお持ちの方はぜひマイクアームを使って使用することをオススメします。」- Voicemod パートナークリエイター キムラ(ki_mu_ra_g)
EPOS B30 配信マイクは、本体裏面に「指向性」を切り替えられるスイッチがついています。左から順に「ステレオ」→「無指向性」→「単一指向性」→「双指向性」に切り替えることができます。インタビュー対談の様に話す二人の間にマイクを設置する場合は「双指向性」、会議室やグループでの配信など大勢の人が同じ部屋にいる環境で使う場合は「無指向性」を選択する、など集音方法を切り替えることで、場所や環境に適した設定を選択出来ます。
「自分は一人で配信することが多いので、正面から自分の声だけを拾う単一指向性で使用しています。単一指向性にすることで、手元のタイピング音など不要なノイズを抑えることもできるので配信者やゲーマーの方はとりあえず『単一指向性』の設定で使用するとをオススメします。」- Voicemod パートナークリエイター キムラ(ki_mu_ra_g)
EPO B20 配信マイクをPCへ接続したら次は、最も重要な「音量設定」のセッティングを確認しておきましょう。EPOS B20 配信マイクは、指向性とゲインの組み合わせによって集音の調整幅が広いため、事前に必ずお使いの環境に最適なゲイン調整を行っておくのがポイントです。設定するには、EPOS Gaming Suiteをインストール、起動しておいてください。
以下、参考までに、キムラさんがマイクアームに設置して口元から約15cmほどの距離にマイクを設置した場合の参考数値です。
「自分は EPOS B20配信のゲインは10%が最適でした。声量の個人差やマイク位置によって最適な数値は異なりますが、マイクをマイクアームに付けて口元に近づけて使用する場合は、ゲインは『10%~30%』を目安に設定するのがオススメです。基本的な教えとして、ゲインが高いとその分、ホワイトノイズも拾ったり、大声で音割れしてしまうので、可能な限りゲインは低く設定しましょう。」- Voicemod パートナークリエイター キムラ(ki_mu_ra_g)
続いて、Voicemodアプリ内での設定を確認します。EPOS B20 配信マイクで設定した内容と最適なセットアップを確認していきましょう。
「Voicemodの設定での『システム入力音量』は、EPOS B20 配信マイクで設定したマイクゲインに応じて調整しましょう。大きな声を出した時にゲージが黄色~赤の手前で止まる位を目安にしてください。EPOS B20配信マイクの場合は、感度が高く十分に音を拾ってくれるのでシステム入力音量も低めの「10」前後を目安に設定しています。」- Voicemod パートナークリエイター キムラ(ki_mu_ra_g)
続いて、Voicemodの設定画面よりVoicemodの音声を出力するデバイスを選択します。普段使っているヘッドセットやイヤホンなどを選択し出力音量(ここではシステム出力音量は「30」に設定)を調整しましょう。もしEPOS GSX1000 など、ゲーム音とボイスチャットの音を個別に調整できるゲーミングアンプをご使用の方は、Voicemodの出力はボイスチャットの出力先のデバイスを選択しましょう。
Voicemodのアプリ画面の右下のスピーカーアイコンより、ボイスチェンジャー、効果音、ビープ音(ピー音)、システム出力音量(アプリ操作音)の出力音量を個別に設定出来ます。配信中に音が大きすぎると感じた場合は、こちらの画面より調整しましょう。
Voicemodを使用する際に、Windows側の音声入力や、使用する通話アプリ(例:Discord)の音声入力の設定もVoicemodを選択することを忘れずにチェックしましょう。使用デバイスをPCから抜き差しすると入力が変わることがあるので、適宜確認しましょう。
さあ、これで EPOS B20 配信マイクとVoicemodの設定は完了です。実際にVoicemodを使うにあたって、Voicemodパートナークリエイターのキムラさん(ki_mu_ra_g)が日頃の配信やボイスチャットで使用しているボイスフィルターと、そのオススメの設定もお聞きしました。ぜひ参考にしてみてください。
配信環境の近くに冷暖房や扇風機が近くにある場合や、さらに音質を上げたい方にとってもオススメのボイスフィルターが『Voice Enhancer』です。強力なノイズリダクション機能が搭載されており、マイクEQ(イコライザー)も兼ね備えた万能フィルターです。ノイズリダクションの値は『0』でも充分に効果を発揮し、音割れを防ぐ効果もあります。
EPOS B20 配信マイクにはノイズを抑制する機能やEQが搭載されていますが、Voicemod側で行うことで更に音質の向上が見込めます。
『Voice Enhancer』は常時オンにしておき、ボイスチェンジャーを使いたい場合は他のボイスフィルターに切り替える、という使い方が個人的にはオススメです。Voicemod側でEQとノイズ抑制を設定しておくことで、OBS等の配信ソフトでノイズ抑制はかけているけれど、DiscordやZoomだとノイズが気になる…などの悩みも解決することができます。
ご使用のマイクの音質向上を考えている方、ゲーム内ボイスチャットで声を変えて話したい方、キャラクターになりきってロールプレイを楽しみたい方、効果音で友達を笑わせたい方など、様々な使用用途においてEPOS B20配信マイクとVoicemodのコンビネーションは最適と言えるでしょう。ぜひ上記設定を参考にお試しください。